#67 「署名おじさん」だった僕が気づいたこと

かつての僕は、AID治療のたびに同意書へ署名するだけで「妻と一緒に治療をしている」つもりでいました。 でも本当は、一回一回の重みを背負っていたのは妻のほうでした。 妻のあるひと言が、そのことに気づかせてくれたのです。夫婦で治療を背負うとは、どういうことなのか。当時をふり返りながら、今の僕が思うことを綴りました。今週も、最後までお付き合いください。
寺山 竜生 2026.08.26
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「今日、何回目のAIDか分かる?」

10回目のAID治療の日、妻にそう聞かれた僕は、答えられませんでした。 ただ、その後の沈黙で、妻を傷つけたことだけは分かりました。

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