#21 不妊の受容とは?

週末は、群馬で開催された第22回 日本生殖看護学会学術集会で「無精子症発覚直後の患者夫婦が医療機関に求める支援」と題しまして講演をさせていただきました。
看護師さんが多く参加している学会でしたので、講演後には「当事者に対する具体的なサポート内容」や「男性から気持ちを引き出す方法」など、現場ならではの質問を多くいただきました。引き続き、医療者と当事者をつなぐ活動をしていきたいと思います。
寺山 竜生 2024.09.25
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提供精子による治療に進むか悩んでいる方に必ず考えてもらいたいことがあります。それは「不妊の受容はできていますか?」ということです。
このお話をすると「どうなれば不妊の受容ができたといえるのですか?」と質問が来ることがあります。今日はその不妊の受容について男性目線での私の考えをお話ししたいと思います。

まずは、不妊の受容の必要性からお話を進めていきましょう。

多くの男性は「突然」無精子症という事実を突きつけられる方がほとんどです。生まれてから今まで当たりまえにあると思っていた自分の生殖能力。当たり前にできると思っていた自分の遺伝子をもった子ども。この未来がある日突然奪われてしまうのです。

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