#47 血縁がないからこそ、広がる世界
「血のつながりがなくても、本当に家族になれるのだろうか?」
無精子症の診断を受け、第三者からの精子提供という選択肢を前に立ち止まったとき、多くの人が最初に向き合うのがこの問いだと思います。
無精子症の診断を受け、第三者からの精子提供という選択肢を前に立ち止まったとき、多くの人が最初に向き合うのがこの問いだと思います。
寺山 竜生
2025.10.22
読者限定
先日、書かせていただいた「#37 血縁がないからこそ見えた“親子”のつながり」には、提供精子で子どもを授かった方ではない、血縁のあるご家族の方から「血縁がある私こそ、子どもを『わかっているつもり』だったと気づきました。」「丁寧に育むという言葉が心に残りました。」「血縁があるからこそ、甘えていた自分にハッとしました。」などと、多くの反響をいただきました。
そこで、#37が「親子のつながりを育てる姿勢」を描いた「原点のお話」だとしたら、今回の#47は「そのつながりから生まれた新しい世界」という続きのお話をさせていただきたいと思います。